

サロンドプロ カラートリートメントMの性能は一体どのくらい良いのか?『この白髪染めを使ってきちんと白髪をケアできるのか、快適な白髪染めライフを送るためにもメリットだけでなく、デメリットについて教えてください。』
こういった疑問にお答えします。


5つの観点から徹底検証
10代から白髪染めライフ
サロンドプロ←検証済み
今回はサロンドプロシリーズ カラートリートメントMのレビューをしております。
この商品は2017年に発売されて、2019年の春にリニューアルしたのち国内のシェア率が大きく伸びたヘアカラートリートメントです。
・旧モデルは、使用したとしても白髪がまだまだ目立つことから、『アンチグリッター処方』を採用し、白髪のキラキラ感を抑えている。
・ただ白髪を染めるのではなく、年相応に応じたエイジングケア(サラサラ・ツヤなど)を採用している。
コレ1本で白髪と髪の状態をケアできるように設計されている、そんなヘアカラートリートメントです。
結論から言うと、総合評価は2.4/5.0点になります。最寄りのドラッグストアなどで陳列している上に1,000円もしないので、安く気軽に入手ができます。
ただ安い分、白髪染めとしての性能は平均以下で、白髪をぼかす使用もしくは退色を抑える目的に限られてくる印象ですね。
それでは前置きはこの辺にして、さっそく本題に移っていきましょう!
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目次:一気にジャンプする!
サロンドプロ カラートリートメントの概要
ブランド名 | サロンドプロ |
---|---|
メーカー名 | ダリヤ |
原産国 | 日本製 |
対象者 | 女性用 |
リニューアル | 2019/3/5 |
コスト | 734円(筆者調べ) |
カラー種類 | ●ナチュラルブラウン ●ローズブラウン ●ダークブラウン ●アッシュブラウン ●ナチュラルブラック |
内容量 | 180g |
pH | 5.5 |
カスタマーレビュー:82件
平均は3.3/5.0です。
Amazonでは中くらいの評価が付けられています。
ただ星1に21%の方が不満な意見をレビューしているので、少し気になるところですね。
おそらく安いからとりあえず買ってみたはいいけど、全然期待していた色味(綺麗なダークブラウン)にならなかった、といったところでしょうか。
一方で大手美容サイトのアットコスメでは7.0点満点中3.1点と、やや低めの評価が下されています。
サロンドプロ トリートメントの評価:2.4点

- 白髪100%と30%に使用
- 濡れた状態の髪に使用
- 市販のシャンプーで統一
- 放置時間は20分に設定
染まり具合
- 染料一覧
- 塩基性青75 ●
- 塩基性茶16 ●
- HC青2 ●
染料はたった3種類と少なめです。その内の2種類は青色素だけあって、青味の強いブラウンに仕上がります。
また5回くり返し使用してもそこまで濃くならず、単体での白髪ケアには向いていません。
どちらかというとヘアカラー後の退色を抑える目的であるでしか使えなさそうですね。

染毛力は控えめなので、単品での使用には工夫が必要。
一方で白髪よりも黒髪が多いと画像の通り、くり返し使ってもチラッと明るい髪の毛が目立ちますね。
そのため、ヘアカラーでしっかり染めてから、コレを使う組み合わせか、一部分にだけ塗る「部分染め」になるかと思います。

「ヘアカラー+トリートメント」は公式でも紹介されている使い方です。
公式では「たった5分でも染まる」と記載していますが、正直薄く色付くだけです。
まあそもそもガッツリ染まる方ではないので、気持ち長めに待つ時間を置くようにしましょう。
検証結果から言わせれば、15分待ってようやくダークブラウンに近い色味になる感じです。

ダークブラウンヘアに比べると、ブルー感の強さがよくわかるかと思います。
薄い上にブルーブラウンなので、右側が良いという方にはサロンドプロ カラートリートメントは不向きです。
色持ち具合
色持ちはせいぜい3日が限界であまり良くありません。
公式では週に1〜2回を推奨していますが、1日おきに使わないと白髪を隠すことは難しいと感じました。
コスパの良さ
コスト:約734円 内容量:180g
髪の長さ | 1回あたりの塗布量 | 月々にかかるコスト |
---|---|---|
ロング | 30g | 約1,468円 |
ミディアム | 25g | 約1,223円 |
ショート | 20g | 約1,060円 |
髪の長さ | 1回あたりの塗布量 | 月々にかかるコスト |
---|---|---|
ロング | 40g | 約2,120円 |
ミディアム | 35g | 約1,870円 |
ショート | 30g | 約1,468円 |
コストはかなりお手頃な価格です。ただ染まりや色持ちの性能があまり良くないため、高い頻度で使わないとなかなか白髪をケアできません。
最低限でも『連続5日間からの1日置きコース』じゃないとちょっと厳しいかなと思います。
200g:月2,500円 1gあたり12.5円
180g:月1,870円 1gあたり10.4円
1gあたりの単価は平均コストよりおよそ25%も安いので、とにかく安さを重視したい方におすすめなトリートメントです。
使い心地

粘土性:柔らかめ
匂いの強さ:084
テクスチャは柔らかく扱いやすい粘土性であり、例えるのなら絵の具くらいの柔らかさです。
ただ乾いた髪には少し塗りにくいので、"使いやすさ"でいえば濡れた髪のほうが良いと思います。
匂いは弱く、鼻を近づけるとフローラルの香りが漂います。女性向けだけあって香りは女性が好みそうなお花のテイストになっていますね。
また旧製品に比べて、香りの強さは弱くなっているのも注目すべき点ではないのでしょうか。
容器はピンクとブラウンの2トーンで構成しているデザインです。旧製品に比べると、落ち着いたパッケージという印象を受けますね。
フタは取り外し可能なチューブ式で、液漏れなどの心配も特にありません。
一方で汚れに関しては、手袋なしで使ってしまうと、手のひらや爪の間に汚れが付着してしまいます。
しかも石けんで擦っても中々落ちない"しつこさ"なので、素手での使用は控えることをおすすめします。
また壁や床に飛び散ってそのまま放置してしまうのもしつこい汚れのもとになるので、必ず風呂上がる前にシャワーで流すようにしましょう。
頭皮/毛髪のダメージ度
触診チェック | 目視チェック |
---|---|
△ | △ |
一本つまみ診断 | ケアの必要性 |
○ | × |
キュッキュッと感じたら、キューティクルがある状態で問題なし
スーッと抵抗を感じない場合は、キューティクルが少ない状態でケアの必要あり
仕上がりはサラサラ・ツルツル感はなく、若干パサッとした手触りになりました。
根元付近はふわっとしているものの全体的に見ると、広がりのある見た目に…。
そのため、使い続けられる性能とはいえず、定期的なトリートメントケアが必要になります。

まずベースはセタノールになります。頭髪の乾燥から守ってくれる低刺激なクリーム剤です。
続いて皮膚を保護してくれるジメチコンやグリコール・BGの配合率が高くなっており、安価な成分ながらも頭皮にやさしい構成になっています。
しかし、毛髪にはパサつきが生じ、やさしさを感じませんでした。←検証結果より
また一部の成分にどうしても肌質による相性が問われる成分もあるので、パッチテストをしてご確認ください。

範囲:弱酸性レベル
pH例:ヘアマニキュア
pHはヘアカラートリートメントによくありがちな弱酸性の範囲になります。
5.5は髪の毛が健康な状態でもあるので、安全な領域といえるでしょう。
とりあえず危険度が非常に高いジアミンや酸化剤は含まれていませんので、ご安心を。
しかし、特筆すべき第4級カチオン界面活性剤が含まれているので、すべてに置いて安全とはいきません。
ステアルトリモニウムクロリド
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
この2種類の成分は髪の毛を柔らかくしてパサつきや広がりを防ぐ効果をもちますが、ごく一部の方にアレルギー反応(痒みなど)が生じる可能性ありです。
まぁ普通にパサつきはあったので、そこまで警戒心をあらわにする必要はないように思います。
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サロンドプロ トリートメントのデメリット

青味の強いダークブラウンになる
放置時間は長めにとる必要あり
若干のパサつきが生じる
その①:青味の強いダークブラウンになる
染料の種類が青と茶色の2種類しかないため、青味の強い仕上がりになってしまいます。
そのため、ダークブラウンらしい色味をご所望ならおすすめしません。
また色落ちもあまり良くないので、白髪ケアとしてはイマイチな印象。
強いて言うなら、ヘアカラー後の退色を抑える使い道、またはピンポイントな部分染めくらいしかなそうですね。
その②:放置時間は長めにとる必要あり
公式:たった5分 検証結果:15分以上
たった5分放置したくらいだと軽く色付く程度なので、長めに置いたほうが色付きをよくできます(ちょっとマシになる程度)。
細い髪質なら多少短くてもいいけれど、さすがに5分は短すぎる気がしますね。
10分、できれば15分以上は待ち時間を設けるようにしましょう。

首を長くして待つ必要ありです!
その③:若干のパサつきが生じる
パサつきの度合いは髪質によって異なりますが、サラサラヘアにはなりません。
どちらかといえばボリュームが増すヘアカラートリートメントですね。検証でも根元あたりにボリューム感を確認できました。
しかし、根元以外の部分にパサつきが出てまとまり感はありません。
サロンドプロ トリートメントのメリット

香りは女性好みのフローラル風
低コストかつ市販品で入手可能
その①:香りは女性好みのフローラル風

鼻をテクスチャに近づかない限り、匂ってこないほど香りは弱めです。
たっぷり塗れば微かにフローラルな香りが髪に残るので、フローラルテイストを好む方におすすめな一品になっています。
その②:低コストかつ市販品で入手可能
サロンドプロ カラートリートメントにおける一番の強みといえば「低コスト」と「市販品」である点ではないのでしょうか。
最寄りのスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで気軽に入手ができます。
また月々にかかるコストをヘアカラートリートメントの平均値に比べてみると…
平均コスト:2,500円 サロンドプロ:1,870円
200g:月2,500円 1gあたり12.5円
180g:月1,870円 1gあたり10.4円
およそ25%OFF
こうして見るとコストは安いのは確かです。ただし、イチバン肝心な染まりと色持ちはやや悪いので、コストパフォーマンスとしてはちょっと悪いほうに傾きますね。
とりあえず安く手軽に入手したい、多少ポテンシャルが低くても安ければいいって人にはいいかもしれません。
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サロンドプロ カラートリートメントのまとめ

おさらい:総合評価 2.4/5.0点
染まり具合 | 5日かけて青味の強いダークブラウンになる |
---|---|
色持ち具合 | せいぜい3日が限界なところ |
コスパの良さ | コストは低いが、コスパはやや悪い |
使い心地 | 女性が好みそうなフローラルテイスト←ほんのり |
低刺激 | 頭皮にはやさしいが、毛髪に若干のパサつきが生じる可能性あり |
おすすめ度 | ヘアカラートリートメントって何?、とりあえず安く気軽に試してみたい方にはいいかもしれない |
まとめ:とにかく安いことが取り柄なヘアトリ
以上、サロンドプロ カラートリートメントMの検証レビューでした。
通販をはじめ、スーパーやドラッグストアにも販売されているヘアトリのため、一度は目にしたことはあるのではないのでしょうか。
しかし、とにかく安いだけあっていろんな性能はヘアトリの平均よりも低めになっています。
ヘアカラー後の退色抑制、もしくは根元だけに塗る「部分染め」の場合に限り、使い道としてはギリありなのかなと感じます。